音源:88音源の55MAPです。 細かい事は、同封されているED3OP01O.LZHというファイルに準じます。<このファイルが2年前の、昔のものです。 えっと…、 初期のバージョンを出してから、2年間何もしてなかったのですが、ちょっと気晴らしを兼ねて変えてみました。 DATAの変更は数時間でしたのですが、音の変更は何度聞いても、と言う感じで 何度も繰り返しましたので、じかんを使いました。 以前は、無難な音色が当てはめてあったのですが、 近い音が出せなかったことは心残りでした。 で、挑戦してみました。 まずは、シンセの矩形波系は、正数倍の倍音が多いと思い、2倍音を足してみることにしました。 周波数分布的な観点では、歪み系の特徴的な倍音(高調波)が足された感じです。 (3度上とかを重ねるとどうなるのでしょうね。やってみていないですが効果はあるのかも。) DATAの変更は、元のモノにつけたす感じだったのですが、 同一系音色を重ねるのは、音切れの原因なのでしょうか。 もともとのDATAが無理な制御のようで 込み合った制御は、少なくともKen.MのPCの環境のシリアル転送では機械がうまく動いてくれないことで 55mk2音源では、発音に音切れがあり無理が出てしまい、 仕方なく、このDATAが向かない88音源の55MAP仕様になりました。 ですが、それでも、時々音がへこみます。 位相の相互干渉などもあるようで、倍音のデチューンもしてみましたが、 いろいろずらしてやってると どれとどれが相性が良いのかも分からなくなったりしますし、 重ねて一つの音に聞かせるには、デチューンは逆行するところがあり、控える結果となりました。 LPFの効きを弱めたり、音を加えるにあたって、アタックも少々変えたようです。 55mk2音源では、 1 (2) 13 14 15以外のチャンネルをミュートすれば、本来の音色は確認できます。<なんだか〜 他のMIDIの曲を聞いてて、最もシンセライクというような音を出してるなーと思う部分では、 音色の#64と、#82の 重ね合わせが多いのには驚きでした。 Ken.Mがほぼ全音色を試して出た結果なのですが、これが偶然ではないとすると、妥当な一意性を見出したようです。 しかし、ここら辺りが妥当であって、これ以上の改善は無理ということなのかもですね。 この曲もFMシンセの特徴的な響きが重要視されたことは、 コピー自体が汎用サンプリングMIDI音源に無理があったような気がします。 シンセの音は強くストレートに響き、 ちょっと金属的でエレキのように太いサウンドが出たりするので、 この微妙な倍音構造の音には人の聴覚にも魅力があり、 また、MIDIで出すことは困難だと思いました。 シンセは、タービンや、サイレンのような非線型振動音を感じ、 叫んでるような聴覚上の、声量のような力の存在があり、またそれが調節が出来るのは特徴のようです。 ここが、サンプリング音源には難しい能力かと思います。 声、バイオリン、エレキ、ピアノでも、歪み(高調波な倍音)が強めですし、 エスニックな音とか、金属は、振動の歪みから倍音も多く、際立って聞こえますし、 歪みの周波数分布は1/fの基本な系であり、その分布構造が心地よいらしいですし、 その考えでは、FM音源の構造は良く出来てますね。 まあ、際立つような倍音構造は目立つので、主旋律以外は控えるらしいですが、 これは、ある意味演奏する主旋律の音の命になるときもありますね。 聴覚心理にダイレクトに響くFM音は、 周波数分布のみ似てても波形の影響なのか、パルス感が微妙に違うようですし、 急峻なエッジの立ち上がり、波形、分布変化等、 ADPCMなどの音DATA圧縮ではエラーが出やすいみたいです。 CDのアンチショックメモリー機能の圧縮を用いる過程で、 シンセライクな音は尽くエラーが出てました。(パリパリとノイズが…、) >ビブラートの深さとタイミング サンプリングMIDI音源では、FMのようにピブラートの波形パターンは変えられないようですが、 曲の中盤の笛のような音色の演奏のビブラートを再現しようと試みました。 まず、ビブラートの周期は8分割ですね。 主旋律は、一定の休符でディレー演奏(連呼奏法)してるにもかかわらず、 ビブラート開始の遅れ時間と周期は同じに設定してあり、下手すると音程変化の位相が逆の関係となり、相互干渉するのでは? という不安がありました。(速さやタイミングによって、効果が淡くなったりするイメージで、) また、実際聞いてみると、やはり、干渉しているのか「ズー」という低めの混変調のような音が付随するのですが、 よく聞くとオリジナルのFMのにも存在してるので、アレですね。と思い,ある程度にしか対処しませんでした。 もっと調整するなら、この「ズー」という音が小さく低くなる方が良いには良いのかも… ビブラート開始のタイミングのディレーはFMのオリジナルでは、あまり遅らせていないのですが、 MIDIはフェードする感じでビブラートの揺らぎが入ってきますようで、 オリジナルより強調する感じで調整してみました。